家について

2014年1月19日 日常
今日、築二年の中古住宅を客に案内した。
まぁそれは綺麗な物件で、ほとんど使った形跡もない。オール電化で、食洗機も床暖房もある素敵なおウチです。(しかも太陽光付きで毎月2万円くらい発電してる)

で、客も気に入ってたんだが・・・・だが、今回客のお父さんから物言いが入った。
そのお父さんの言い分だと、耐震性に疑問が残るんですと。

まぁぶっちゃけ、不動産屋の立場からすれば耐震性なんて言い出されたらキリが無いってのが現状である。正直「新しければ大丈夫だと思うし、昭和56年の法改正前だと危ないんじゃないですかぁ?」としか言えないんである。(耐震等級取ってれば別だけど)

で、最近の客は活断層がどうのこうのとか、手抜き工事がどうのこうの言うんだが、正直そんな活断層なんぞ、見つかってないものの方が多いんだからそんなもん、言い出したら収集がつかなくなるし、手抜き工事云々も今更壁を捲って調査する事も出来んし、どうしようもない。検査しようにも金もかかるし、そう言う事にわざわざ金を使ってくれる売主も居ないのが実情である。(買主も金がかかると分かるとすぐ言わなくなる)

で、こんな時には俺はこう言う

「じゃ、逆に聞きますが、東日本大震災で揺れだけで全部壊れた築浅の建物って有りました?」と。

正直、地震の揺れで建物が壊れその下敷きになる可能性は、最近の新しい家(2000年以降)では、まずないと俺は思っている。(思い切り手抜きしているとかはさておき)
で、家具を固定さえしておけばまず揺れで、命を落とすことは有り得ない。
(耐震性どうこういう人に限って固定されてないタンスの前でグーグー寝てたりするもんなんだよな)

そして液状化とかは、まぁ川沿いとかいかにも地盤がよわそうな所じゃなかったらよっぽど起きない。地盤が弱くてもきっちり支持層(地下の硬い層)、まで地盤改良の杭が到達していれば別に傾きはそうそうしないと思っている。(浦安では支持層まで杭が届いてなかった家が多かったみたいだが)

正直耐震性がどうのこうのなんて、こんくらいの程度の話なんである。別に不動産売買において耐震性がどうこうとか国にも何も言われてないし、古い物件の耐震補強工事も国は勧めてるけど、金がかかるので売主も買主も営業マンも誰も乗ってきてないのが現実。
まぁ、本当はこんだけ地震の多い国なんだからすべての不動産売買で耐震診断を強制的に義務付けるとかしない限り、意味ないんだけどな。
事実、耐震性に全く疑問の残る古い家の不動産売買を規制する法律は一切ない。

まぁ何かこう言ってると自分が「インチキ不動産屋」みたいに思われるのかもしれないのだが、中古住宅も中古マンションも建築時から見ている訳でもないし、ただ仲介業者に建築の知識がほとんどないのも事実。だから耐震性がどうのこうの言われて、全て客の不安を解消出来るようにズバズバ答えてくれる不動産営業マンなんていないと思っている。(ウソ八百並べてたら別だが)

そうとは言っても、正直プロの一級建築士が見ても、はっきりした回答は出てこないとは思う。

ちなみに耐震性よりも、個人的には断熱性とかもっと他の事の方が大事だと個人的に思っている。後はどれだけ大工さんが丁寧な仕事をしているか。

所詮家なんて人の手で作られるものだから、どんな有名メーカーでも雑に作ったら悲惨な家ができあがるし、無名なメーカーでも丁寧に気を使って作れば素晴らしい家が出来上がる。

正直家なんてそんなもんなんである。エンドのお客さんが思っているよりも、建築業界ってずっといい加減にできていると言うのが現状。

あまり他のハウスメーカーの悪口も言いたくもないんだけど、ハウスメーカーのトップセールスでも家の知識に関してズブの素人で、嘘八百ならべて、売上出している人間も凄く多い。(家を売るのも免許が要る様にすれば良いのにな)

ハウスメーカーの若い子なんて、自分から見れば「よーこんだけ何も知らない人が、お客さんと契約できるなー」って人もいる。

こういう事を書くと長くなるのでまたあした書きます・・・

コメント

柳

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