農地について先輩の宅建主任者と話ししてみた。



俺「ねぇ?●●さん(主任者)」



主任者「おう?何だ?」




俺「俺のオヤジが定年後、片手間に農業やりたいから農地買いたいらしいんですけど・・・」




主任者「お前のオヤジって農業やった事あんのか?」




俺「いや。無いです」




主任者「じゃ、止めとけ。そこらの倉庫用とかの調整区域でも買って農業した方が良いぞ。」




俺「農地ってそんなにダメなんすか?」




主任者「あのな。今時農地なんて田舎じゃ、タダでも要らない奴が幾らでも居るんだぞ」




俺「え?」




主任者「農地ってな。めんどくさくて、その年の始まるたびに農業委員会ってとこに、その年の収穫計画とか出さないといけないんだぞ。それに基本的に農業やっている人間にしか売っちゃダメだからな。」




俺「そんなん無視すれば良いんじゃないですか?」





主任者「あのな。農業委員会ってな。メチャクチャ力が強いんだよ。何しろ土地の売買の取り消しが出来るのは裁判所と農業委員会だけなんだぞ。だから無視しようにも出来ないし、農地買ったら強制的に農業をやり続けなければいけないんだよ。」




俺「何か鬱陶しいっすねぇ。」




主任者「で、田舎には「放棄農地」ってあんだろ?ほら・・・ジィさんとかが、後継者が居なくて体力も無くなって来て、それで農業しなくなった土地が。」




俺「よくニュースでやりますね。」



主任者「あれはな。農業委員会から逃げたんだよ。夜逃げしたんだよ。農地を放棄するって事は、ただでも農地が要らないってことなんだよ。」



俺「売る訳にもいかないんですか?」



主任者「あれ、何で売らないかって言うとな。農業やっていて、それでその農地で収穫計画が出来る奴にしか売れないからだよ。でもそんな体力の有る奴なんて田舎には居ないし、それに若い奴なんてそんな田舎で農業しないだろ?」





俺「確かに・・」





主任者「で、ただ投機目的とか所有する目的だけで土地を持つのは、農地は出来ないから売れない、だから農地持ってる奴は、ああやって放棄して夜逃げするんだよ。農業委員会から逃げるためにな。」






俺「うっわー・・・・宅地に転用とか出来ないんですか?」





主任者「農業委員会がそんな事めったな理由では認めないからな。で、無許可で家でも建てようとすれば、農業委員会が速攻で売買の取り消しとかやるだろうしな。」





俺「うーん・・・日本の農政ってなんでしょうね」





主任者「だからな。農地だけは止めとけ。買うのも相続するのも。」

コメント

半島民
2012年9月21日19:23

農業界は排他的ですからね。
昔ながらの農家は正規軍、定年後片手間にやろうってあとから入ってきた人は傭兵っていう差別化もあります
まぁこれはどこの業界もありますが。

柳
2012年9月21日22:41

>半島民さん
まぁその辺意識改革からやっていかないとダメなんでしょうねぇ・・・はぁ。
柳

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