時は2009年。



ここは日本の東京の渋谷のスクランブル交差点。
夏真っ盛りの日曜だと言うのに、誰も居ない


あれほど、人で溢れていた光景も、昔はあれほど汚れていた路地裏も今じゃ見かける事は無くなった。



近年、大気汚染が酷い。風の強い日は、大陸の中国から、はるばる日本にまで有害な重金属が飛んでくると言う事で、誰も外に出なくなったのだ。


この日は、風が強く、春でもないのに黄砂が待っている。もうそこらの車は砂まみれだ。



あれは去年の話だったか。



日本中で、原因不明の肺病が流行った。この病気は、結核に似ていて、激しいセキが何日か続いて、顔中に発疹が出来ると言う者だった。
体験した人の話を聞くと、この病気になって辛いのは「まともに呼吸出来ない」事らしい。

先ずはじめに、九州の小学生の男の子がその病気になってから、日本中にすぐに病気は広まった。
毎日のようにニュースでは学級閉鎖。そして病院はこの肺病の患者でごった返した。
病院での待合室での2時間、3時間待ちはまだ良い方で、1日待っても診察を受けられない事も有った。



毎日トップニュースでこの肺病の事が報道されたが、結局理由は分からなかった。
いや、誰もが大体の理由は分かっていたのだが、しかし新聞もニュースも、その誰もが感づいていた病気の原因には一斉に口をつぐんだのだった。
人々は、年を追うごとに派手になる黄砂を恨めしそうに眺めながら、空を見上げた。



この肺病で、老人や子供を中心に1万人以上の犠牲者を出しても、政府は「原因不明」を謡い続けた。



さて、この「原因不明」と言われている肺病が大体毎日のトップニュースで、次のニュースは大体朝鮮半島の事だ。



今、朝鮮半島は、かつては誰もが予想をし得ない展開になっていた。
去年の今ごろ、北朝鮮国内で、軍部の人間がクーデターを起こしたものの、結局政権は覆らなくて、しばらくは北朝鮮政府と、反政府軍との間で、酷い内戦をしていた。

その時、アメリカも日本も、韓国さえも何もしなかったのだけれど、中国だけは、積極的に朝鮮半島に軍をおくって、結局反政府軍を殲滅させてしまったのだ。


で、中国政府は「暫くは北朝鮮政府を中国政府の保護の元に置く」という名目で実質的に占領してしまった。


今じゃ、金正日も、一介の中国人になっいる。



その事に韓国はもちろん猛抗議した。


そして、中国領になった、北朝鮮と、ついにドンパチ始めてしまった。
韓国は、戦う前は、「ピンチになったら、さすがにアメリカや国連が助けてくれるだろう」とか考えてたけど、でも戦争になって、韓国政府が負けに負けても誰も助けようとしなかった。



ソウルを中国に占領されて、たくさんの韓国人が死んだ。
日本は、国連やアメリカに、韓国の救済を訴えたのだけれども、誰もがその事については黙ってしまい、結局中国の横暴を黙認。
そして、国連もアメリカも何もしないままに韓国まで中国領土になってしまったのだ。



朝鮮半島を飲みこんだ中国は勢いづいて、日本の領有まで目標にし始め、中国国民も日本の制圧を夢見た。



その事に対して、日本はさすがにビビッた。
あれほど自衛隊が嫌いだった社民当まで、自衛隊の軍備拡大を言い始めたし、あれほど戦争を忌み嫌っていた共産党まで、日本格保有を言い始めた。

コメント

柳

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